AI開発に向いたプログラム言語

プログラム言語はコンピュータ用のプログラムを記述するための言語で、そこで用いられる単語、従うべき文法、種々のルールなどが定められている。コンピュータを使う目的によって用いる命令、演算や処理の種類や回数が異なるので、それぞれに適した種々の言語が開発されてきている。当然AIも用いる演算や処理の種類や回数に特徴があり、それらに向いたプログラム言語がいくつかある。その中でLISP(リスプ)やProlog(プロログ)などが早くから利用されてきた。最近のAIは、機械学習を利用することが多くなったので、それに適したPython(パイソン)というプログラム言語がシェアを高めてきている。このPythonは最近AIでの利用が強調されているが、もとはAI専用に開発されたものではなく汎用のプログラミング言語の一つである。コードがシンプルで扱いやすく設計されており、さまざまなプログラムを分かりやすく、少ないコード行数で書けるといった特徴がある。金融関係の大企業で全社員を対象にこのPythonの資格取得にかかる費用を補助する制度を導入しているところがあるくらいである。

AIでは統計解析や行列計算を行う場合も多く、そのような場合は、それぞれ統計解析向けのプログラミング言語であるR言語(アールげんご)、行列計算が得意なMatlab(マトラボ)などが多く使われている。また、JavaScript(ジャバスクリプト)やJava(ジャバ)、C++(シープラスプラス)もAIに適したプログラム言語といわれている。これらのプログラム言語はAIが注目されるかなり前から広く利用されてきている。


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